腰椎椎間板ヘルニア

 腰椎椎間板ヘルニアとは、腰椎の間にある椎間板という、衝撃を和らげるクッションの役割をする軟骨が、衝撃に耐えられずに飛び出してしまう病態をいいます。

 一般的にヘルニアと省略されてよばれますが、「ヘルニア」とは力がかかって飛び出した状態のことをいうので、腸や胃にもヘルニアはあります。正確には「椎間板ヘルニア」といいます。椎間板は頚椎にも胸椎にも腰椎にもあります。

 腰の場合に、「腰椎椎間板ヘルニア」といいます。

 発症は、いわゆる「ぎっくり腰」で、腰をかがめたときや、腰をかがめて物を持とうとしたときなどに腰に鋭い痛みが走ります。

 ぎっくり腰だと思って痛みがひくのを待っていても、なかなか痛みが引かず、足に痺れや痛みが出たりします。

 足の痺れや痛みは随伴症状として出現しますが、腰椎椎間板ヘルニアなら必ず足がしびれるというわけではありません。

 足の痺れがなく、腰の痛みだけの症状でも腰椎椎間板ヘルニアと診断される場合があります。

 最初に書いた通り、椎間板が飛び出していると「椎間板ヘルニア」です。

 足がしびれるのは、飛び出した椎間板が神経根に触れている場合です。飛び出した椎間板が神経根に触れていなければ、足の痺れは出ない場合があります。

腰椎椎間板ヘルニア
第三・第四腰椎椎間板ヘルニア 右斜め後方から見た図(左)と右から見た図(右)



 上の写真では、第三腰椎と第四腰椎の間の椎間板が飛び出しています。模型なので、色を赤く変えて椎間板の飛び出ている部分をわかりやすく表現しています。
 
 腰椎と腰椎の間は、腰髄神経(左の写真で黄色の太く縦に走る神経)から枝分かれした神経根(黄色)の通り道となっています。飛び出した椎間板がこの神経根に触ると足に痛みや痺れ、力が入らないなどの神経症状が出ます。

 当院では、痛み、痺れ、炎症を軽減、緩和、改善する目的で、腰や足に鍼をして、電気をかけます(鍼通電・電気鍼)。そして、痛みがおさまるまでやってはいけないことや、生活するうえで、ついやってしまい、悪化させる動きなどの説明をします。

 あくまでも鍼の施術は、症状の緩和であって、飛び出した椎間板を元に戻す施術ではありません。

 飛び出した椎間板を元に戻す方法、元に戻る方法なども説明して、アドバイスなどもします。

 

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