炎症

 炎症とは、物理的刺激・科学的刺激・動植物性の寄生体が原因で起こる、生体の防御反応と考えらています。

 当院で施術する場合、物理的刺激が原因となる炎症が対象となります。物理的刺激とは、例えば、打撲・骨折・肉離れ・捻挫などが含まれます。

 動植物性の寄生体とは、言葉ではわかりずらいですが、わかりやすい例として、病原微生物(例えばウィルスなど)や、回虫などの寄生虫による炎症などが含まれます。

 炎症の4主徴は、①発赤・②発熱・③腫脹・④疼痛といわれています。①赤くなり、②熱を持ち、③腫れて④痛いということです。

 科学的な難しい機序は、よそのホームページでたくさん書かれているので、ここでは、自分なりの解釈と施術について書きます。

 当院に施術に来られる患者様は、物理的刺激による炎症がほとんどなので、物理的刺激による炎症の話に限って説明します。

 物理的刺激により組織の破壊が起こります。
 例えば、骨が折れる。これは骨組織の破壊です。
 肉離れは筋組織の破壊です。
 捻挫は靱帯組織の破壊です。
 破壊が起これば、内出血します。血管の組織の破壊です。
 
 破壊された組織を修復するために必要な栄養成分があります。これは血液とリンパ液によって運ばれます。
 破壊された組織は老廃物として、血液によって排出されます。
 なので、組織の破壊が起こった場所には血液やリンパ液がたくさん集まります。その結果、腫れとして、水がたまったような状態になります。
 これは組織の修復のために必要で、組織が修復されていくと、次第に炎症は治まっていきます。ざっくり言うと「時間がたてば腫れ(炎症)はひく」ということです。
 
 個人的には、炎症反応が起こるのは、傷(破壊された組織)を治すためと解釈しています。
 
 ではなぜ施術が必要か?という話です。
 破壊された組織は修復されるときに、元通りきれいには戻りません。中で組織は癒着を起こします。
 どういうことかといいますと、イメージですが、バレーなどのネットのようにきれいに配列している組織が、一度破壊されて、修復されると、ぐちゃぐちゃに絡まったネットのようになり、組織としての弾力や柔軟性がなくなり、かたまってしまうということです。
 突き指した後、関節の動きが悪くなるという経験をした人はたくさんいると思います。突き指は捻挫なので、関節の靱帯組織の破壊が起こり、炎症を起こし、組織が修復されると、靱帯組織が癒着するために動きが悪くなります。
 ぎっくり腰も腰椎の捻挫であることが多いので(筋肉をいためる場合もあります)、靱帯組織に傷がつき、傷が治るときに癒着して、動きが悪くなります。
 

 一般的に、「炎症を起こしているときは、揉んだりしないほうがいい」「腫れているときは鍼をしないほうがいい」と言われます。正解です。揉んだり鍼をしたりするとよけい腫れて痛みが強くなるからです。もんだりすることで、さらに組織を破壊するからです。

 でも、急性の痛みで何とかしてほしくて来ている方に「腫れているから何もできない」と言って帰すわけにはいきません。

 施術は行います。実は、鍼をすることで、腫れが引くのも事実です。腫れを引かす目的と、組織が癒着しないようにという目的で施術を行います。マッサージでも腫れがひくような揉み方はありますが、効果の持続性を考えると鍼をお勧めします。
 やり方は説明できません。言葉では表現できない感覚的なものなので。
 もちろん度を越えた施術をすれば、よけい腫れます。
 組織を破壊しないように施術を続けていくと、癒着も防ぐことができ、関節の動きが悪くなるのを防ぐこともできます。
 一回の施術で腫れがすべて引くわけではありません。

 過去の古傷による癒着がある場合、カイロプラクティックの施術で癒着をはがす場合もあります。この場合、多少腫れる(炎症を起こす)こともあります。当院では、炎症を起こさないように、激しくバキバキするようなことはしません。

 気をつけてほしいことは、施術して、腫れ(炎症)が少し治まって、痛みが楽になり、動きやすくなっても、炎症の原因となった、組織の破壊(傷)は治ってないので、「楽になったから」と動くと、傷は余計ひどくなって、もっと痛くなる場合があります。
 傷は時間がたたないと治りません。鍼の施術は、痛みや腫れを軽減し、癒着を防ぐだけです。

 それでも動きやすさ、生活しやすさを考えると、施術は必要と思います。

 当院では、「炎症」は傷を治すために必要な反応であると捉えているため、アイシングで炎症だけ鎮めることはお勧めしません。個人的な見解ですが。

 炎症は、色々な状態に付随する症状なので、施術に来られた方に炎症があるかどうかは、その場で見て判断します。



お客様の声 ヘルニア 坐骨神経痛(鍼、腰椎矯正・骨盤矯正)



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